アナログ写真を長期間にわたり安全に保存するための工夫

一番安全なのは、やはりデジタル化

現像したアナログ写真は、時間が経つにつれどうしても劣化してしまいます。せっかくの大切な思い出を収めた写真ですから、いつまでもきれいに残したいですよね。 ベストはやはり、CDやDVDなどにスキャンし、データとして保存すること。媒体さえきちんと保管すれば、ほぼ劣化することなく長期にわたり保存できますし、枚数が多い場合は省スペースにもなりとても便利です。スキャニングは、自宅のプリンターやスキャナーを使ってできますし、手間や質を重視するならプロの代行に任せれば安心です。 また最近では、Googleフォトスキャンなどスマホ向けのアプリも出ています。写真をスマホで撮るときに光沢紙の反射防止や、明るさ調整をしてくれたりと機能が充実しており、誰でも気軽に高クオリティで写真を残すことができます。さらにフィルムスキャナーを使えば、ネガの状態からスキャニングすることも可能です。

写真を現像したままの状態で保管するなら…

とはいえ、デジタル化にももちろんデメリットはあります。DVDを再生する機械がなければ再生できませんし、現像された写真の状態で楽しみたい人も多いでしょう。

保管には温度や湿度の管理、また光や空気に極力当てないようにすることが大事な条件です。封筒などに入れっぱなしにすると写真同士がくっついてしまうことがあるので、缶や桐箱に入れる人もいると思いますが、完璧ではありません。アルバムに収めるのはメジャーな方法ですが、接着剤や台紙が酸性のものであったり、塩化ビニールが使われているといずれも劣化を避けることはできません。

劣化を避けつつ、思い出をきれいに残すおすすめな方法として、劣化しない素材を使ったスクラップブックがあります。これなら、自分の思う自由な形で写真を整理できるので、年代を問わず人気が広がっています。